北海道の6月は梅雨でずっと雨が降っていました。本州から来た私としては湿気の無い夏をイメージしていましたが、北海道でも梅雨は存在しました。気温が低いので、東京のようにべとつく感じはありませんが、やはり不快感はあります。
雨が続くと、①日照不足、②ハチが飛ばない、③農作業が出来ないなどの問題が表示ます。
①日照不足であれば、光合成が出来ないので、植物が育ちません。
②ハチが飛ばないので、既に咲いている花にハチが飛んで行きません。私の研修先では受粉用に巣箱がありましたが、雨の日はハチもお休みです。当然、メロン、キュウリ、スイカなどは花が咲いて、そこにハチなどの虫がやって来て、受粉することにより、メロンやキュウリ、スイカなどの実をつけます。受粉が出来ないので、野菜が出来ませんし、また光合成が遅れることにより、さらに次の収穫も遅れて行きます。
③人間も雨の中では作業が出来ません。もちろん内容によっては出来ますが、風邪を引いたり、体調を崩すことが考えられます。また畑がぬかるんで軽トラも動かすことが難しい時もあります。
こんな問題を抱えた2018年6月の北海道でしたが、7月に入り、日照不足が解消され、徐々に収穫と出荷が忙しくなって来ました。1日の作業の流れとしては、午前中にキュウリの収穫、メロンの収穫、スイカの収穫と行った感じです。午後からは鳥獣害対策、キュウリの収穫、農薬散布、液肥を潅水して終了という感じです。
お昼休憩の時は御飯を食べ終わったらお昼寝するのが日課でした。完全に体力が回復するわけではありませんが、体力の消耗をできるだけ抑えて、回復に努めないといけません。
農作業は1日だけのものではありません。1週間、1ヶ月、夏という長いスパンで考え、乗り越えなければいけません。これから農家を目指そうという方は出来るだけ体力をつけることをオススメします。ランニングや筋トレなど時間を作り、体力を向上させて行きましょう。
さて、ここで肝心の収穫したメロンです。この写真は2018年7月5日に撮影したものです。最盛期にはメロンを入れるコンテナが2段にも3段にもなりました。忙しい時期で感慨にふけっている時ではありませんが、農家さんにとっても1番嬉しく、安心できた瞬間ではないでしょうか。自分もこんなに収穫できるようになりたいものです。